なんとも30日間、毎日スケジュールを入れるという事はどれだけ大変な事か?
今月のルーフトップ「おじさんの眼」でも書いた事だが・・・。
いつも言うことだが、ロックやフォークのラブハウスの場合は、毎月同じメンツで、テーマ(曲)も
同じでも、お客さんは入るものはちゃんと入る。

<日大全共闘の記録>のパネラーのおっさん達。
音楽って目立ちたがり屋で人前で演奏したがるアマチアの数も多いし、がんばって自分たちで
チケットを売ってきてくれるが、トークの連中の場合それがほとんどない。
しかしトークの場合は毎月同じ事をやっては、喋る方も「もういいよ」と言うし
聞く方も前月と同じ事を聞く気にならない。
どちにしてもたいしたギャラが出るわけないし・・・。
だからトークイベントのブッキングはとても難しい。
それでも担当者は(阿佐ヶ谷は店の店員から店長までみんなでああでもない、こうでも
ないと無理繰りブッキングを強引にする。
以下は3月10日から4月10日までの私のブッキング日誌である。
(平野悠)
阿佐ヶ谷ロフトのブッキングを手伝ってくれる人、企画を持ってきてくれる人歓迎。
店長のテツオは大歓迎してくれるよ。
でもお客さんが入らなければダメだよ。ロフトが潰れてしまうし誰も
お客さんがいないところで喋っても意味がない。スタジオではないのだから。
阿佐ヶ谷ロフトのテーマは「町の人の誰もがこれは観てみたいと言う企画が
最低一つや二つある」ことだ。
3月10日(月)月曜日とか火曜日、あるいは月初めはなかなか誰もやりたがらない。
だから最後までスケジュールが決まらない。(笑)
たまたま私の友達で、日大芸術学部で、大宅ノンフィクション賞を取った橋本克彦が店に来ていて
「おい!橋本、なにかアイデアないか?お前何かやれ!」
って言ったところ、
「そう言えば40年前の日芸の一学生が撮った、日大闘争の記録の映像があるんだ。それをやるか?」
という話になった。
でもさ〜色々権利関係や、やっかみがある。どうやって話をつけるか?って奴は悩んでいたな。
「じゃ〜この映画の関係者にただで酒を飲ませるっていうことでどうだ」
と言うことで治まりはついた。
この映像は迫力があった。
そしてお客さんも沢山入ったのだが、当時を懐かしむじじいばかりで現役
日大生は数人しか来なかったのが残念。
でももう一回ぐらいやろうと思う。
今度は日大の学生に観て欲しい・・・無理か?
3月11日も私の担当になった。
消費者の権利を守る組織
「日本消費者連盟」という所に吉村という豪快な男がいる。
私は電話を入れる。
「吉村さん、元気かね?久しぶり。所で何かイベントの出来るテーマない?」って
聞いてみた。
「今築地移転問題とオリンピック開催反対」が俺のテーマだ。それだったら出来る」
というので奴にお願いした。
お客さんは予想以上に入らなかったな。でも、ギャラを要求されたので、交通費ぐらいしか出せないと突っ張る。
評論家の斉藤貴男さんは「ギャラが一人1000円て始めてだよ」って苦笑していた。

<左から高取英・鈴木邦男・康芳夫・秋山祐徳太子>
まだお客さんが20人前後の悲惨なイベントは沢山あったけど、やはり出演者に悪くって書けないな。
一番面白くって私が緊張したのは3月24日の康芳夫さんにイベントだ。
とにかく3月のスケジュールは締め切りぎりぎりになっても空きだらけなのだ。
康さんに電話を入れた。
「康さん、お願いがあるんですけど・・・猪木VSアリ戦やネッシー探しやアミンVS猪木なんかの
ビデオとか証言とかのイベントやって欲しいのですけど・・・」
と言ったところ
「いいよ」って簡単にokが出た。
この康さんて私も大尊敬する伝説の呼び屋なのだ。
面白かったのは次の日あの月蝕歌劇団の座長の高取英さんから電話がかかってきて、
「平野さん、昨日康さんから電話がかかってきて、ロフトでイベントやるからお前やっとけ」
って言われたと言う。
「えっ、高取さんがなぜ?」
「そうなんだよ、康さんは自分の師匠で、あの人から言われたら嫌だと言えないんだよ。
で、お客さんが入らなかったら、何を言われるか解らないんだ。困った。今康さんの名前で
お客さん入るかな?心配だ」
とうろたえている。
「知る人ぞ知るの人だから、でも猪木、アリ戦のビデオとか上映したら人は来ますよ」
「イヤ、康さんは家畜人ヤプーをテーマにやる」って言っているんだ。
「家畜人ヤプーか?今の若い人、知っているのかな?」と私。
それから高取さんの大プロモーションが始まった。
さすがである。当日はちゃんと康さんが納得するほどお客が入って、
私と高取さんは「ほ〜っ」とした。康さんに恥をかかせないですんだ。
まだまだブッキングの面白い話やトラブルは沢山ある。
私が一番緊張したのは22日の
「全共闘世代VS自分探しの世代」だ。
このテーマでもし客が入らなければ、私の信用はがた落ちである。
色々なサイトに入り込んで、無頓着に書き込みをした。友にも電話をかけた。
結果は満員だった。ほっとした。

<アーバンコミュニケーション^4っの都市をつなぐイベント風景>
また書くね。